クレカ積立サービスが続々誕生している。証券口座+クレジットカードの組み合わせによって還元率が大きく変わってくるため、2023年3月1日(水)時点での組み合わせを紹介したい。
なお、還元率には一時的なキャンペーンなどで増量するパターンは含めていない。
最大5%還元(0.5%、1%、2%、5%)
SBI証券+三井住友カード
現時点で最もおトクな組み合わせがSBI証券+三井住友カード プラチナプリファード、またはSBI証券+Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファードだ。還元率は驚異の5%。
プラチナプリファードの年会費は33,000円(税込み)だが、毎月50,000円をクレカ積立した場合は30,000円分のVポイントを獲得できるため、実質の年会費は3,000円。
コンビニでの5%還元や旅行などの還元率が非常に高く、通常還元率も1%。2022年の最優秀カードにも選んだカードとなる。
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続いては、三井住友カード プラチナ、三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersは2%、三井住友カード ゴールド、三井住友カード ゴールド(NL)、三井住友カード プライムゴールド、三井住友カードゴールドVISA(SMBC)、三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド、三井住友ビジネスゴールドカード for Owners、三井住友銀行キャッシュカード一体型カード(ゴールド/プライムゴールド)の場合は1%となる。
特に三井住友カード ゴールド(NL)は、年間100万円以上利用すると、それ以降年会費が無料となるゴールドカードのため、実質年会費無料で1%還元はなかなかの組み合わせとなる。
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それ以外のVポイントがたまるカードは0.5%還元。SBI証券+三井住友カードは最低でも0.5%還元となるため、新たに始める場合にオススメのパターンだ。
ココがおすすめ
とにかく還元率を考える場合はSBI証券+プラチナプリファード
最大4%還元(0.25~4%)
SBI証券+東急カード
最大4%還元となるが、4%還元にするのは非常に困難だ。筆者の年齢から考えると、最大還元率は3.5%となり、4%をクリアできる人は少ないだろう。それでも、条件によっては1.25%以上になるため、東急グループを良く利用している場合には候補となる。
デフォルトの還元率は0.25%と非常に低い。これに加え、ゴールドカードの場合は+0.75%となるため1%還元だ。TOKYU CARD ClubQ JMBゴールドの年会費は6,600円(税込み)と通常のゴールドカードよりも安いため、狙い目だろう。通常還元率も1%と使いやすい。
毎月の積立額が5万円の場合は+0.25%、それ以外は加算なし。5万円をマックスで積み立てれば+0.25%となるため、ゴールド特典と合わせると1.25%と他のクレカ積立よりも率が良くなる。
TOKYU CARD ClubQ JMBゴールドをメインカードにしていれば、年間のカード利用額もアップする。200万円以上であれば+0.25%、200万円未満は加算なし。ここまでクリアしていると1.5%と他の組み合わせで考えてもかなり高くなる。
続いて、SBI証券の投資信託保有残高でTOKYU POINTがたまるコースの残高が500万円以上の場合は+0.25%。ある程度残高があれば+0.25%の獲得も可能だが、若干クリアするまでは時間がかなりそうだ。
TOKYU ROYAL CLUBのランクに応じてもポイント加算があり、プラチナは+1.5%、クリスタルは+0.5%、ゴールドとシルバーは+0.25%となる。東急沿線に住んでいて、全て東急関連サービスを利用すればTOKYU ROYAL CLUBのランクは上がる。
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年齢によっても加算がある。29歳以下であれば+0.5%、30歳~39歳以下は+0.25%、40歳以上は加算なし。年齢だけは何とかなるものではないが、他の特典は全て東急関連サービスに集約すれば達成できる可能性がある。
細かく条件設定されているのがSBI証券+東急カードの組み合わせだろう。
ココがおすすめ
全て東急グループで生活している場合、SBI証券+TOKYU CARD ClubQ JMBゴールドも検討
1.1%還元
マネックス証券+マネックスカード
マネックス証券+マネックスカードの条件は非常にわかりやすい。マネックスカードは年会費初年度無料、2年目以降は550円(税込み)だが、年1回以上(マネックスカードによる投信積立も対象)利用があれば無料となる。
通常還元率は1%だが、マネックス証券でのクレカ積立の場合は1.1%還元となる。実質の年会費が無料で、1.1%還元は最高レベルの組み合わせだ。
たまるポイントはマネックスポイントとなり、マネックスポイントで投信の購入も可能だ。投信積立⇒ポイント⇒投信購入のパターンが良いだろう。
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ただし、マネックスカードを持っている人は少ないと思われるため、マネックス証券の申し込み⇒マネックスカードの申し込みと開始のハードルは高い。
ココがおすすめ
実質年会費無料で最高レベルの1.1%還元
1.0%還元
auカブコム証券+au PAYカード
auカブコム証券+au PAYカードも条件がわかりやすい。au PAYカードの年会費は実質無料、au PAYゴールドカードは11,000円(税込み)だ。au PAYゴールドカードの場合はau携帯電話の利用料金で11%還元となるが、povoは対象外のため注意しよう。
auカブコム証券でのau PAYカードによる積み立ての場合、還元率は1%と、他の条件がないためわかりやすい。
また、au PAY、auじぶん銀行、auカブコム証券、au PAYカードを組み合わせるとauじぶん銀行の普通預金金利がアップする。普通預金金利がアップすると、毎月利息を受け取る事が可能だ。
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auカブコム証券は正直使い勝手は良くないが、一度設定してしまえばそれほど不便にも感じない。
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最大1.0%還元(0.5%、1%)
SBI証券+アプラスカード
利用できるクレジットカードは2種類。年会費5,500円(税込み)の新生アプラスゴールドカードの場合は1%還元(初年度の年会費無料)、年会費無料のAPLUS CARD withの場合は0.5%還元となる。
新生アプラスゴールドカードはゴールドカードで考えると保有しやすいカードと言え、通常還元率も1%あるのはメリットだろう。
SBI証券はSMBCグループとOliveの提携を行っているが、アプラスはSBI新生銀行グループとなり、SBI新生銀行はSBIグループとなっているため、この組み合わせはもう少し力を入れてくるのではないかと思っている。
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最大1.0%還元(0.1~0.5%、1%)
CONNECT+セゾンカード/UCカード
1%還元となるのは、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード、みずほセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード、全弁協 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード、CPAセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、へきしん セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、へきしん セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード、大和証券 セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードのプラチナカードのみ。プラチナカードのため基本的に年会費は2万円以上となる。
それ以外は永久不滅ポイントのたまるセゾンカード、UCカードが対象となり、月間の積立額に応じて還元率が変わる仕組みだ。
5,000円~20,000円未満は0.1%、20,000円~30,000円未満は0.2%、30,000円~40,000円未満は0.3%、40,000円~50,000円未満は0.4%、50,000円は0.5%。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードなどを保有している場合は、セゾンポケットよりもCONNECTを利用するのがよい。50,000円以外は他社組み合わせの方がおトクになるケースが多い。
最大1.0%還元(0.2%、1%)
楽天証券+楽天カード
楽天証券+楽天カードは、信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料が年率0.4%(税込み)以上のファンドの場合は1%、それ以外は0.2%となる。
1%対象ファンドはJPM日本株・アクティブ・オープン、ソフトバンク&SBIグループ株式ファンド、米国リート・プレミアムファンド(毎月分配型)円ヘッジ・コースなど。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SMT 8資産インデックスバランス・オープン、eMAXIS先進国株式インデックスなどは0.2%還元となる。
0.2%還元のファンドの場合は、楽天証券+楽天キャッシュの組み合わせに移行した方がよい。
最大1.0%還元(0.1%、0.3%、1.0%)
THEO+docomo+dカード
THEO+docomoの最大還元率は1%だが、年会費11,000円(税込み)のdカード GOLDかつdポイントクラブのランクが5つ星が条件となる。dカード GOLDでも3つ星・4つ星、1つ星・2つ星は、それぞれ0.3%還元、0.1%還元と微妙な設定だ。
ランクは過去3か月で獲得したdポイント数に応じて変わり、3か月で5,000ポイント以上獲得した場合は5つ星、1,500ポイント以上が4つ星、600ポイント以上が3つ星、100ポイント以上が2つ星、100ポイント未満が1つ星だ。
ドコモの携帯電話料金やドコモ光でdカード GOLDの10%還元を受けている場合は、5つ星になりやすく、その場合は、THEO+docomoとdカード GOLDの組み合わせもよい。
しかし、年会費無料のdカード利用者の場合は、他社の組み合わせの法がよいだろう。
0.5%還元
楽天証券+楽天キャッシュ(楽天カード)、
WealthNavi for AEON CARD+イオンカード、
SBI証券+UCSカード
0.5%固定のためわかりやすい。楽天証券の場合のみ、楽天カードから楽天キャッシュへのチャージが必要となる。楽天キャッシュを楽天ペイで利用したとしても、残高キープチャージを利用できるため、残高不足を気にする必要はない。
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WealthNavi for AEON CARDはイオンJMBカードなども対象となるため、JALのマイルをためる事もできる。また、投資信託を選ぶ必要もないので、初心者向きとなる。
SBI証券+UCSカードは通常のクレジットカードのポイントがそのままたまるため、こちらもわかりやすいサービスだ。
最大0.5%還元(0.1~0.5%)
tsumiki証券+エポスカード、セゾンポケット+セゾンカード/UCカード
最大還元率が0.5%となるが、条件はそれぞれ異なる。tsumiki証券の場合は積み立て年数、セゾンポケットの場合は毎月の投資額で還元率が変わる。
tsumiki証券は1年目が0.1%、2年目が0.2%、3年目が0.3%、4年目が0.4%、5年目以降が0.5%還元だ。
セゾンポケットの場合は、5,000円以上が0.1%、20,000円以上が0.2%、30,000円以上が0.3%、40,000円以上が0.4%、50,000円以上が0.5%と、初年度から0.5%を目指せる点がtsumiki証券とは異なる。
ただし、毎月5,000円を積み立てる場合、tsumiki証券では5年目以降は0.5%と還元率が上がるため、50,000円の積み立てを行う場合はセゾンポケットが有利となる。
なお、tsumiki証券もセゾンポケットも選べる投資信託は少ないため、初心者にとっては扱いやすい証券口座と言える。
ココがおすすめ
エポスゴールドカード・エポスプラチナカードでtsumiki証券を利用すると年間ボーナスポイントの対象に
最大0.5%還元(0.25%、0.5%)
SBI証券+大丸松坂屋カード
年会費2,200円(税込み)の大丸松坂屋カード、さくらパンダカードの場合は0.25%、年会費11,000円(税込み)の大丸松坂屋ゴールドカード、大丸松坂屋お得意様ゴールドカードは0.5%還元。
大丸松坂屋ゴールドカードや大丸松坂屋お得意様ゴールドを保有している場合は、この組み合わせも悪くない。大丸松坂屋カードやさくらパンダカードの場合は0.25%となるため、年会費無料の三井住友カード(NL)等を利用した方がよさそうだ。
最大0.3%還元(0.1~0.3%)
SBI証券+タカシマヤカード
タカシマヤカードの場合は1・2年目が0.1%、3・4年目が0.2%、5年目以降が0.3%。比較的クレカ積立を早く開始したタカシマヤカードだが、還元率が今となってはネックだろう。
ただし、上記組み合わせは、基本的にネットでの設定などが必要となり、ネットの活用・投資経験がなければ難しい。
還元率は低いが、タカシマヤファイナンシャルカウンターで相談ができる点が大きなメリットと言える。
ネットも活用でき、投資経験もそれなりにある場合は、最大でも0.3%のSBI証券+タカシマヤカードよりも、他社の組み合わせを検討した方がよい。
ココがおすすめ
ネット証券はわかりにくい、投資の初心者にとって対面窓口があるのは安心
今後もまだまだ増えていきそうなクレカ積立。SBI証券+オリコカードやマネックス証券+イオンカードなども発表済みのため、定期的におトクなサービスがないか確認した方がよいだろう。