三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、三井住友カードが2023年3月より個人向けの総合金融サービス「Olive(オリーブ)」を開始すると発表があった。
-
三井住友フィナンシャルグループ・三井住友銀行・三井住友カード、個人向け総合金融サービス「Olive(オリーブ)」を開始 ランクに応じた特典も
三井住友フィナンシャルグループ・三井住友銀行・三井住友カードは、2023年3月1日(水)より、個人向けの総合金融サービス「Olive(オリーブ)」の提供を開始する。 Oliveは、銀行口座、カード決済 ...
続きを見る
この発表はさまざまなメディアでも取り上げられており、クレジットカード、キャッシュカード、ポイント払いを1枚のカードで切り替えられる「フレキシブルペイ」はなかなか面白いサービスだろう。
発表会での扱いは非常に小さかったが、あるスライドが非常に印象的だった。三井住友カード 大西社長のプレゼン資料にあった「VISAで使える。with T-POINT」の文言。
最初の発表の時に、筆者はTポイントの知名度を生かして、VポイントをTポイントに寄せていくと思っていたのだが、先日のOliveの発表会とVポイントのCMなどから見ると、Vポイントが軸になり、Tポイントはなくなっていきそうな感じに見えた。
-
三井住友カードのVポイントとTポイントが統合? Vポイントは知名度を、Tポイントはポイント原資を得られる提携
三井住友カードや三井住友銀行のVポイントとTポイントが統合するとのニュースがある。各メディアが取り上げている内容によると、2024年春に統合されるとのことだ。なお、ニュースリリースを見る限りでは、統合 ...
続きを見る
Tポイントが誕生したのは2003年でちょうど20周年だ。20年間もTポイントという名称が続いてきたため、Tポイントの名称はそのまま使った方が消費者にとってもわかりやすい。
三井住友グループのカラーはグリーンのため、グリーンのTポイントロゴに変えると三井住友グループのカラーもTポイントの知名度もそのままになる。
筆者の考えでは、上記ロゴのイメージだったのだが、三菱UFJ銀行の統合を思い出すと、Tポイントという名称は将来なくなるのではないかと感じている。
現在の「三菱UFJ銀行」は、「三菱銀行」と「東京銀行」の合併で「東京三菱銀行」になり、さらに「UFJ銀行」が合併して「三菱東京UFJ銀行」に。その後、"東京"をはずして「三菱UFJ銀行」に名称が変わり、結果として東京銀行の名称は完全に消滅。
このパターンで考えると、「Vポイント with T」のような名称でスタートし、その後、数年かけ"with T"が消えて、Vポイントが残るのではないだろうか。
もちろん「第一勧業銀行」と「富士銀行」「日本興業銀行」の合併で「みずほ銀行」と全くの新ブランドになるパターンもあり、Oliveの"O"から「Oポイント」や、"with T"の順番で考えると「TVポイント」ではなく「VTポイント」なども考えられる。
しかし、"with T-POINT”としての扱いや、最近のCMなどでのVポイントへの投資を考えると、全く新しいブランドで立ち上げるよりは、「Vポイント」の名称をそのままにして「Vポイント with T」にするのが効率的だ。
実際の統合で出てくる名称がどうなるのか、楽しみでもあり不安でもある。