クレジットカードのポイントを有効活用する方法として、航空会社のマイレージに変換して特典航空券を狙うという方法が有名だ。用途こそ限られるものの、使い方によっては1ポイントを5円以上の価値で使うことができる大変おトクな利用方法だ。今回はJAL国内線特典航空券を、JALカードを使うよりおトクに発券する方法を紹介する。
1.狙い目はブリティッシュ・エアウェイズ/Executive Club
JAL国内線の特典航空券を狙う場合、以前の記事でも紹介した通り、JALマイレージバンクのマイルを貯めるより、ブリティッシュ・エアウェイズ/Executive Clubのマイルを貯める方が有利な場合も多い。敢えてJALマイレージバンクではなく、ブリティッシュ・エアウェイズ/Executive Clubを利用するメリットとデメリットを挙げてみた。
<メリット>
- 区間マイル数が650マイルまでの区間であれば、往復9,000マイルと少ないマイル数で発券可能
- JALマイレージバンクと異なり、片道は半分のマイル数で発券可能
- JALマイレージバンクでは4日前までしか発券できない所を、前日まで発券可能
- クレジットカードの有無に関わらず、家族分のマイルを合算して利用可能
- マイル有効期限は実質無期限(36ヵ月以内にマイルの変動があればよい)
- 誰にでも発券可能
- 発券から24時間以内はキャンセル料無料
<デメリット>
- 陸でマイルを貯める方法がJALマイレージバンクと異なりかなり限られている
- 発券画面は英語の部分も多い
- 予約を変更する場合は3,330円必要(キャンセルも3,330円)
- 便名がJALでも、日本トランスオーシャン航空(JTA)琉球エアコミューター(RAC)日本エアコミューター(JAC)ジェイエア(J-AIR)運航の便は発券できない
- 650マイルを超える国内線区間は、JALの方がお得(羽田⇔那覇など)
- クラスJなどは利用できず、普通席しか予約できない
- 座席指定はオンラインではできず、JALのデスクに電話するか、当日空港でのチェックイン時になる
これらのメリットとデメリットを天秤にかけ、メリットが上回ると判断されたならば、マイルを貯める先の会社をJALではなくブリティッシュ・エアウェイズにするのも手だろう。
2.利用するクレジットカードはアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードがお勧め
ポイントをブリティッシュ・エアウェイズ/Executive Clubに移行できるクレジットカードは、アメリカン・エキスプレス社のカードやダイナースクラブカードなど、かなり限られてくる。その中では年会費が最も安く(10,000円+税)、マイル移行手数料がかからないアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードがお勧めだ。100円=1マイルであり、単純計算で45万円の決済でJAL国内線片道分のマイルが獲得できることになる。路線や比較対象の運賃種別にもよるが、相当な還元率になるだろう。
スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カードを利用すれば100円=1.25マイル獲得できるが、年会費が31,000円+税であること、このレートで交換しようとした場合は200万円の決済が必要であることに注意が必要だ。
今回の記事ではブリティッシュ・エアウェイズのシステムを活用してJAL国内線の特典航空券を発券する方法を解説した。しかしマイルが効率良く貯まるクレジットカードはどれも年会費がかかる。JALマイルを効率良く貯められるリクルートカードプラスは年会費2,000円+税、JALカード+ショッピングマイル・プレミアムでも5,000円+税だ。対してブリティッシュ・エアウェイズのマイルを貯めようと思うと最低でも年会費が10,000円+税かかる。年会費と還元率をよく見比べてみることが重要だ。