筆者は丸井とアットコスメのポイントサービスを日々利用し、かつ利用頻度が高いことから双方の株式も所有している。
かねて疑問に思っていた、キャンペーンと株主優待をどこまで併用できるかを試してみたので今回はその内容と結果を紹介する。
丸井のポイント・優待内容
丸井ではエポスポイントサービスを提供しており、店舗利用やクレジットカード利用を中心にポイントを集め、利用している。
また、株主優待で毎年エポスポイントや商品券を得ていたが、こちらは2022年9月をもって株主優待終了となった。
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丸井グループの株主優待制度廃止で毎年の2,000エポスポイントがなくなる! ポイントは非課税だが配当の場合は課税
丸井グループでは2022年9月末の株主名簿に記載されている100株以上の株主への優待を最後に株主優待制度を廃止する。 筆者はエポスポイントを獲得するために丸井グループの株を100株保有しており、毎年エ ...
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アットコスメのサービス内容
アットコスメにはビューティポイントとビューティコインがあり、@cosmeサイトのゲームなどで集めた10コインを1ポイントに交換し店舗・ネットの買い物で利用できる。
店舗で付与されるのはビューティポイントとなる。
株主優待ではオンラインショップでの割引クーポンコードと店舗で利用できる10%OFFの買い物優待券が得られる。
マルコとマルオの14日間
「マルコとマルオの14日間」のタイトルは7日間など開催期間によって変更になるが、丸井で実施されるキャンペーンである。この期間中は店舗での買い物・食事・サービスをエポスカードで決済することで10%OFFになる。
このタイミングでどこまで割引になるのか。
全国のアットコスメストアの中で丸井にあるのは上野マルイ店とマルイファミリー溝口店の2店舗だ。今回は上野マルイ店に赴いた。
レジでの対応
レジでまずアットコスメの10%優待券を渡し、さらに丸井の1,000円分の商品券を出した。この段階で合計金額の10%OFFされた金額から1,000円引きの価格になった。
残金の支払いをエポスカードで行うと伝えたところ、アットコスメの株主優待10%オフを利用する場合、エポスカードでの決済ができないと言われる。
この場合2つの支払い選択肢がある。
1つ目は、アットコスメの株主優待10%オフを利用し、エポスカードではない他のクレジットカードで支払うというものだ。
2つ目は、アットコスメの株主優待は使わず、エポスカードの10%OFFを利用しエポスカード決済を行う。
支払い金額はどちらも変わらず、10%OFFの価格 ― 1,000円であるが、丸井でエポスカードを利用することで還元率が2%になり他のクレジットカード払いよりもおトクになるため、アットコスメの優待利用を取りやめエポスカードで決済した。
今回の買い物では10%OFFの上ポイント2重取りができ、株主優待券で1,000円の割引もされたので良い買い物と評価できるだろう。
今回利用しなかったがアットコスメ側のプレミアムクーポンなどの値引きクーポンが2022年9月からエポスカード併用可になり、エポスポイント、ビューティポイントの利用もできるため、さらに支払い金額を減らすことも可能である。
優待制度のリスクとメリット
丸井の優待制度終了に伴い商品券が使えなくなるのは残念であるが、丸井のメインユーザー層と株主の属性では差異が大きく、株主が店舗やネットで優待を利用するのは難しいのではないかと感じていたのでやむを得ない判断だろう。
優待でポイントを得られる株式は複数あるが、ルール変更が突然起こり、優待がなくなったから手放そうとしてもそのタイミングの売却は元本を割り込む可能性があるということは忘れてはならない。
リスクを許容すれば、ポイントに加えておトクをプラスしていけるため、筆者は引き続きポイントと優待を併用していきたいと考えている。
優待を目当てに株式購入を行う場合はリスクを許容できるかしっかり検討しよう。