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赤羽駅にAIを活用した無人決済店舗が登場! Suica等の交通系ICカードで素早く決済

2018年10月17日(水)から2ヶ月間、赤羽駅にAIを活用した無人決済店舗が誕生する。営業時間は10時~20時まで、土日祝日は休みだ。

赤羽駅の5、6番ホーム上にあったKIOSK跡地を無人決済店舗としてリニューアル。サインポストが開発したAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を利用している。

利用者は交通系ICカードを入口でタッチする。Suica以外のPASMOやKitaca、ICOCA等の交通系ICカードであれば利用可能だ。交通系ICカードをタッチすると自動ドアが開く。

同時に利用できるのは3組までとなる。4組目が交通系ICカードをタッチしてもドアが開かない。現時点では、カメラの認識の精度の問題で、同時入店者数を絞っているが、将来的には人数を絞らずに利用できることを目指す。

紀伊國屋の約140種類の飲料やベーカリー、菓子類が用意されている。入店すると、上には16台のカメラがあり、購入者の追跡が開始する。

また、商品棚にもカメラがあり、手に取った商品が自動的に判別される仕組みとなる。約100台程度のカメラが設置されているようだ。

商品棚にある「ミニパンダあんぱん(こしあん)」を手に取る。商品は事前に様々な方向からスキャンされ、カメラでパッケージなどから手に取った商品がリアルタイムで認識される。

続いて「フロムアクア」を手に取る。

会計コーナーには、改札機のような決済端末が用意されている。

液晶画面を見ると、手に持っている「ミニパンダあんぱん(こしあん)」と「フロムアクア」が表示され、2点で合計396円と表示される。

商品内容が違う場合などは、「購入内容変更」ボタンなどで操作することが可能だ。問題なければ、Suicaをかざす。

決済が完了すると、レシートを受け取り退店する。

Suica残高が足りない場合や、支払わずに退店しようとした場合は、出口の自動ドアが開かない仕組みとなっている。モバイルSuicaの場合は端末でSuicaにチャージしてから支払うことで購入後に退店可能となる。

モバイルSuica以外の場合は、チャージすることができないため、一度全ての商品を棚に戻す。液晶に「退店ボタン」が表示されるため、タップすることで退店することが可能だ。何らかの商品を手に持っていたり、バッグに入れている場合などは、「退店ボタン」が無効になるため、退店することはできない。


日本版Amazon Goと言ったところだろうか。商品毎にタグが付いているわけでもなく、バーコードをスキャンするわけでもない。商品のパッケージを事前に覚えさせ、そのパッケージをカメラで判断して商品を特定しているため、途中でパッケージが変わった場合などは対応できなくなる。例えば、同じ商品でもハロウィン限定パッケージやクリスマス限定パッケージなど、通常のパッケージと異なる商品は認識できず、未知の商品となってしまう。

前回の実証実験では、店舗に入れるのは1人のみ、商品棚にある先頭の商品のみと言う条件だったが、今回の実験店舗では商品棚の後方の商品を取っても、複数の人がいても認識できるように向上しており、今後、もっと人数が増えた場合や、パッケージの問題なども解消していく予定だ。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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