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ゴールデンウィーク間近 旅館やホテルの宿泊予約サイトと直接の予約、どちらがトク?

2014年4月22日

今週末からゴールデンウィーク。今から焦って宿泊先を探していないだろうか。宿泊施設を予約する場合、ポイントもつくので楽天トラベルやじゃらんを利用し、少し贅沢しようと一休.comというパターンが多いだろう。今回は、宿泊予約サイトが本当に安く、さらにポイントが貯まっておトクなのかを検証する。

今回検証するのは箱根にある「金乃竹」。 竹取物語をコンセプトにした旅館で、台ヶ岳のススキヶ原に徒歩で行くことができ、立地の良い旅館となっている。

比較するには条件が必要のため、条件設定を行う。2014年4月25日(金)から1泊、大人2人、未就学児2名(食事・布団付き)。部屋はウォーターフロントスイートで夕朝食付きを選ぶ。この条件で、オフィシャルサイト、楽天トラベル、じゃらん、一休.comで予約した場合の比較を行った。

予約方法 宿泊料金(税抜) クレジットカード決済 ポイントモール ポイント
ポイント名 還元率
オフィシャルサイト 102,000円 × JALマイル 2% (税込)
楽天トラベル 108,000円 × 楽天スーパーポイント 1% (税抜)
じゃらん 110,000円 × リクルートポイント 2% (税抜)
一休.com 110,000円 × 一休ポイント 1% (税込)

料金を見ると、オフィシャルサイトが一番安くなっている。宿泊予約サイトは安いと思っている利用者も多いと思うが、掲載するためには手数料が取られる。そのため、直接申し込む方が安い場合もあるのだ。今回の場合は税抜で6,000?8,000円も安くなる。

次に、宿泊予約サイトを使う前には、ポイントモールを経由すると更にポイントを貯められる。利用するポイントモールによってはポイント付与率が異なるため、今回は全て1%として計算した。オフィシャルサイトの場合は、ポイントモール経由はないため、ここだけを見ると、宿泊予約サイトを利用するのがトクだろう。

また、宿泊予約サイトを経由した予約の場合は、クレジットカード決済がNGのところもある。今回の「金乃竹」は現地決済となり、宿泊予約サイト経由の場合はクレジットカード決済ができないという注意書きがある。そのため、還元率1%のクレジットカードを利用する場合は、ポイントモールのポイント分は打ち消し可能だ。

最後に宿泊のポイントだ。今回比較する「金乃竹」はJALの温泉マイルの旅館となっている。そのため、直接予約し、温泉マイルを貯めることを予約時に伝えると、2%のJALマイルを獲得できる。宿泊ポイントとしては、じゃらんとオフィシャルサイトからの予約が2%還元と、他よりもおトクだろう。

予約方法 ポイントモールのポイント (1%とした場合) クレジットカードポイント (JALカード 宿泊ポイント 合計
オフィシャルサイト 1,101マイル 2,202マイル 3,303マイル
楽天トラベル 1,080ポイント 1,080ポイント 2,160ポイント
じゃらん 1,100ポイント 2,200ポイント 3,300ポイント
一休.com 1,100ポイント 1,188ポイント 2,288ポイント

宿泊料金と獲得ポイントを見てみよう。マイルとポイントで異なるため、1マイル=1.5円で考えると次のようになる。

予約方法 宿泊料金(税抜) 獲得ポイント 獲得ポイント円換算
オフィシャルサイト 102,000円 3,303マイル 4,954円相当
楽天トラベル 108,000円 2,160ポイント 2,160円相当
じゃらん 110,000円 3,300ポイント 3,300円相当
一休.com 110,000円 2,288ポイント 2,288円相当

「金乃竹」の場合は、オフィシャルサイトから予約し、JALの温泉マイルでマイルを貯めるのが一番おトクということがわかる。もし、温泉マイルを考慮しない場合でも、クレジットカード決済の1,101マイル(1,651円相当)は獲得可能で、さらに宿泊料金の差額分のポイントを獲得することができないため、直接予約するのが最もおトクとなる。

もちろん宿泊予約サイトで予約するのが一番安くなる場合もある。しかし、旅館やホテルも宿泊予約サイトで安く見えるように、オフィシャルサイトとは別のプランのみを掲載し、単純比較を難しくする場合もあるようだ。宿泊施設に聞いてみると、「オフィシャルサイトや電話での予約が一番条件が良くなっています」と言うところも多い。

ホテルや旅館の宿泊をするときに、条件反射のように楽天トラベルやじゃらん等で予約していないだろうか? 一度、オフィシャルページを確認してみよう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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