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購入から1週間でiPhone 7を落として画面が割れた クレジットカードのショッピング保険は使える?

2017年5月17日

筆者はスマートフォンもそれぞれのキャリアの物を契約している。ドコモ、au、ソフトバンクに加え、楽天モバイル、LINEモバイル、Y!モバイルを保有しているが、先日、ソフトバンクをiPhone 7に変更した。

購入して1週間程度で手が滑ってiPhone 7を落としてしまった。(PRODUCT)REDのきれいな赤が見えていたため、裏返してみると画面がバキバキ。画面保護のフィルムやケースは後日購入することを考えていたため、AppleCare+は未加入。また、ソフトバンクのあんしん保証パック(i)プラスも付けておらず、フィルムやケースを受取る前(既に購入していたが受け取れていない)に割れてしまったため、全額自己負担での修理となる。

かなり凹んだが、このまま使い続けるには危険のため、修理をすることにした。そこで思いついたのが、クレジットカードに付帯するショッピング保険だ。

クレジットカードのショッピング保険とは?

クレジットカードに付帯するショッピング保険は、多くのクレジットカードに付いているサービスだが、クレジットカードでの購入後、90日以内に破損や盗難などがあった場合に補償されるサービスとなる。

ただし、事故発生日の30日以内に連絡しなければ補償の対象外となるので注意しよう。

また、P-oneカード<Standard>のようにショッピング保険がついていないカードもあるため、保有カードを調べてみると良いだろう。

クレジットカードのショッピング保険の補償額とは?

ショッピング保険については、多くのカード会社の説明には次のように書かれている。

「カード利用控あるいは購入店の領収書に記載された商品の購入金額(修理可能な場合は、修理金額か購入金額のどちらか低い金額)から自己負担額を控除した金額を補償する。」

ここでの自己負担は3,000円だったり1万円だったりするが、補償額は最大50万円~500万円程度。

例えば、購入額が15万円、修理代金が3万円で自己負担が1万円の場合は、修理代金と自己負担の差額2万円が補償されるということだ。

スマートフォンやケータイ電話はショッピング保険の対象外?

様々なカード会社のサイトを確認すると、「補償の対象とならない主な商品」が掲載されており、多くのカード会社で同じような項目が挙げられている。

例えば、三井住友カードの場合、船舶や義歯、動物などは対象外となる。故障しやすいものや生き物、金額が決まっていないような物は対象外ということだ。

更に確認すると、「移動電話、ポケットベルなどの携帯式通信機器およびこれらの付属品」との表記を発見。

JCBザ・クラスショッピングガード保険をみても、「自動車電話・携帯電話およびこれらの付属品」とあり、残念ながら今回破損したiPhone 7は対象外ということだ。

その他、Yahoo! JAPANカードなどの他のカードを見ても、同じようにスマートフォンなどが明記されていた。

自己負担額が高いダイナースとアメックスはスマートフォンも対象?

多くのクレジットカードは、自己負担額が3,000円となっているが、ダイナースクラブカード、アメリカン・エキスプレス・カードの場合の自己負担額は1万円となる。

それであれば、決済時には自己負担額の少ない他のカードで決済したほうが良さそうだが、ダイナースクラブカードとアメリカン・エキスプレス・カードの補償の対象となる商品にはスマートフォンやケータイ電話などが含まれていない。

今回は、ダイナースクラブ プレミアムカードで購入しているため、保険会社に問い合わせてみることにした。

ダイナースクラブカードのショッピング保険の東京海上日動に電話してみる

ダイナースクラブカードのショッピング・プロテクションを提供しているのは東京海上日動となる。

東京海上日動に電話した所、購入した商品、購入時期(90日以内の確認)、ダイナースクラブカードで購入したかどうかを確認され、破損した日(30日以内の連絡の確認)、どこが壊れたのかを聞かれる。さらに、氏名と住所、連絡先の電話番号を確認され、一時預かりとなる。

翌日、連絡があり、再度内容を確認されたが、今回のケースは補償の対象となるとのことだ。東京海上日動からダイナースクラブに利用実績(購入日や金額)の確認をしてから書類を郵送してくれる。

保険はブランドではなく発行会社の規定

最後に、ショッピング保険などのカード保険は、国際ブランドの保険ではなく、発行会社による保険となる。

例えば、MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カードやセゾン・アメリカン・エキスプレス・カードは、American Expressブランドのカードとなるが、保険についてはMUFGカードとセゾンの規定となる。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのショッピング保険を確認すると、「携帯電話、スマートフォン等の携帯式通信機器およびこれらの付属品」と明記されているため、スマートフォンは補償の対象外ということだ。


ショッピング保険は全損であれば全額補償となるが、今回は修理を行うため、修理代に対する補償となる。つまり、修理代が1万円未満であれば、自己負担額の方が高くなるため、保険の請求をせずに、1万円を超える場合は保険の請求をすることになる。

ちなみに、今回は端末を一括購入しているが、分割(割賦)購入している場合にも対象になるのかを確認したが、割賦でも購入者は全額の支払いローンが残るため、補償の対象となるようだ。つまり、全損の場合は、元の金額の補償を受けられる。

まだ、修理(依頼)をしていないため、どのくらいの金額になるか不明だが、クレジットカードによってショッピング保険の対象項目が変わるため、ショッピング保険の有無だけでなく、対象外項目も確認しておいたほうが良さそうだ。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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