先日、かがやく!子さんの「クレジットカードは本当におトクなのか? QUOカードや商品券など、使い分けをしてみよう!」というコラムを興味深く読んだ。
筆者はポイント・マイルだけではなく株主優待も利用しているため、たとえポイントが貯まらなくてもよりおトクであれば現金+優待券で決済をしてしまう。
しかし、ポイント付与条件によっては、10%オフの株主優待よりも敢えて定価で決済する方が結果としておトクとなる場合もある。今回はマイル・ポイントの4重取りで優待券よりもおトクに買い物ができた事例を紹介する。
クレジット・ポイントカードと株主優待券の条件
筆者はJALカード TOKYU POINT ClubQを持ち、東急電鉄の株主でもある。
クレジットカード決済でJALマイルを獲得でき、東急グループの店舗で利用するとマイルに加えてTOKYU POINTも獲得できる。
株主優待券は10%引きになるが、現金決済のみで、現金払い分のポイントも付与されない。
株主優待券は税抜き価格から10%引きになるので消費税額も下がり、値札よりも安い金額で購入でき、大変おトクである。
特に衣料品に関しては、利用できるなら東急百貨店や渋谷ヒカリエの店舗を利用していた。
クレジットカードにテナントカードを追加しポイント3重取りの環境へ
その状況に変化を与えたのは銀座東急プラザオープンである。「ポイント好きにはがっかりな表参道東急プラザ。銀座はどうか?」の記事に書いた通り、東急プラザポイントカードを発行した筆者は、せっかくだから期限内で500ポイントを貯めて東急プラザの買物券にしたい、と考えていた。
所用で東銀座に立ち寄ったのち、食事をするためにせっかくだからと東急プラザに立ち寄った。東急プラザのポイントが5倍というDMも届いていたことも大きい。
そこで食事前に渋谷ヒカリエにもあるMARGARET HOWELLというアパレルショップに立ち寄り、気になるアイテムを見つけてしまった。
一旦は株主優待があるから、ヒカリエに行って別途買おうと品名だけ頂いて店を出た。
しかし、飲食店に入る前に、今の条件は優待よりもおトクなのでは?と頭によぎった。
株主優待 vs マイル・ポイント付与条件
冷静に、今回の買物での付与状況を比較する。
1.株主優待券の場合
定価42,000 × 0.9 + 消費税 = 40,824円
2.カード&ポイントの場合
定価42,000 + 消費税 = 45,360円
JALマイル(ショッピングマイルプレミアム加入かつ1マイル5円換算)453 × 5 = 2,265円
東急ポイント(税込価格100円毎に3ポイント)453 × 3 = 1,359円
東急プラザポイント(税抜価格100円毎に5ポイント)420 × 5 = 2,100円
45,360 - 2,265 - 1,359 - 2,100 = 39,636円
なんと、ポイント3重取りの力で、10%オフの株主優待よりも実質価格でおトクになることがわかった。
ショップポイントで4重取りに
店頭に、Wポイントの看板があり、確認してみるとアパレルブランドのポイントサービスがあり、付与率2倍とのこと。ヒカリエ店はポイント対象外ということで今回カードを発行した。
通常5%のポイントが倍になり、4,200ポイント付与された。あと800ポイント貯めて5,000ポイントになると次回の買い物でカードを提示すると自動的に5,000円引きとなるとのこと。
1年以内に利用するとして、ポイントが利用出来れば今回の買い物は実質
39,636 - 4,200 = 35,436円となり、10%オフの株主優待よりも5千円以上おトクになることとなる。
ここまでの条件が集まるのはなかなかないこととは思うが、必要なのは日々の買物の際、それぞれのポイントの自分にとっての価値を確認し、決済方法ごとの実質価格を比較することと考える。
買物の際は、自分にとってトクになる、最良の手段を選択していきたい。