東急電鉄には「のるレージ」というサービスがある。電車に乗るとポイントが貯まるサービスだが貯まったポイントはあまり使い道はない。貯まるポイントに応じてランクが上がる仕組みとなり、ANAのプレミアムポイント、JALのFLY ONポイントのようにステータス判定に使われるポイントと考えるとわかりやすいだろう。
プレミアムポイントやFLY ONポイントは、飛行機の搭乗でしか貯めることができない。のるレージも同様で、東急線の乗車でのみ貯まるポイントとなる。
のるレージのランクは、駅員から始まり、主任、助役、首席助役、駅長、名誉駅長と、ちょっとゆるい感じのステータスだ。
では、ランクアップした時に受けられる特典はなんだろうか? のるるを使って応募できる商品があるが、この時にランクに応じて応募できる商品が異なる。例えば、iPad mini2は名誉駅長のみ、東急グループ商品券5,000円分は首席助役以上というようにランクが高いほうが応募できる商品が良くなる仕組みとなっている。
筆者はくじ運が悪いため、商品に応募しても当たるとは思っていないが、名誉駅長にはなりたいと思っている。名誉駅長になると獲得できるのが「ブラックPASMO」だ。通常のPASMOではなく、黒い券面のPASMO。さらに、真ん中に東急電鉄のマスコットキャラクター「のるるん」が描かれているカードとなる。
では、名誉駅長になるためにはどのようなステップを踏まなければならないのだろうか? のるレージのポイントシステムを紹介しよう。定期券区間での東急線下車で10のるる、定期券区間以外での東急線下車20のるる獲得できる。同一日に最大20のるるの獲得となり、多いポイントが優先されることになる。
この「のるる」の月間獲得数に応じてランクアップとなるわけだ。
ランク | ランクアップ条件 | ||
前月のランク | かつ | 前月獲得ポイント | |
駅員 | ─ | 入会時 | |
主任 | ─ | 50のるる以上 | |
助役 | 主任 | かつ | 100のるる以上 |
首席助役 | 助役 | 200のるる以上 | |
駅長 | 首席助役 | 300のるる以上 | |
名誉駅長 | 駅長 | 350のるる |
毎週日曜日から土曜日に獲得したのるるは翌週の水曜日に履歴ページに反映される。
筆者もブラックPASMOが欲しいため、"修行"しようと思ったが、意外と難しいことがわかった。まず、定期券区間であれば1日10のるるが最大となる。31日あったとしても310のるるしか貯まらない。つまり、定期券区間外の乗車が必要ということだ。
次に、主任から助役になるには、前月のランクが主任でなければならない。同じく首席助役になるには前月のランクが助役でなければならない。入会してから1ヶ月間で350のるる以上貯まるようにしたところで、前月が駅員の場合は主任にしかならないということだ。
ほぼ諦めていたが、なんとか毎月昇進しながら、ようやく350のるるを貯めることに成功。毎月11日にランクが確定するため、11日にログインしたところ、見事「名誉駅長」に昇格し、ブラックPASMOを申込むことにした。
名誉駅長に昇格したとしても自動的にブラックPASMOが送られてくることはない。毎月「会員ランク確定のお知らせ」メールが届き、申込期間が表示されている。
名誉駅長になると、「のるレージ☆オリジナルPASMO会員証のお知らせ」というメールが届き、「▼お申し込みはこちら」から申込みが可能だ。早速申し込んだところ、簡易書留で約2ヶ月後に送られてくるようだ。
ちなみに、このブラックPASMOについては、有効期限が設定されているため、メインのPASMOとしては使わないほうが良いだろう。
また、のるレージで貯まる「のるる」については、定期的にキャンペーンが行われ、TOKYU POINTに交換できる時期がある。
100ポイントが10 TOKYU POINTに交換でき、交換したTOKYU POINTは東急関連施設で1ポイント=1円として利用したり、マイルへの交換が可能となる。
のるレージもいつまで続くサービスかはわからない。SFC・JGC達成者は"東急電鉄修行"してみてはいかがだろうか?