最強の高還元率カードの名をほしいままにしていた「漢方スタイルクラブカード」であるが、残念ながら2015年6月よりnanacoチャージにおいてポイントの改悪が行われ、nanacoチャージに関しては従来の1.75%から0.25%に還元率が引き下げられることとなった。
現金キャッシュバック派にとっては年会費無料条件がある「REXカード」や「Reader’s Card」の価値が相対的に上がったが、そもそもこれらはnanacoチャージがポイント付与の対象外となっている。しかしこれらJACCSカードを用いて、nanacoチャージでキャッシュバックを得る方法は残されている。今回はその方法を紹介したい。
1.利用するのは付帯サービスの『J’sコンシェル』
JACCSカードはWEBサービスに登録することで『J’sコンシェル』というサービスを利用することができる。
これはベネフィット・ワンが運営する、企業や官公庁向けのベネフィット・ステーションという福利厚生プログラムをJACCSカード会員向けに開放しているものだ。
これ自体がホテルの優待やテーマパークの割引などがパッケージされたおトクなサービスだが、なんとこのサービスの中に『nanacoギフト』がある。
2.1,000円分のnanacoギフトが990円で購入可能!
J’sコンシェルを利用すると、1,000円分のnanacoギフトを990円で購入することができる。ジェフグルメカード等と異なり、制限は設けられていない。支払いは銀行振込またはローソン、セイコーマートでの端末支払いだ。
クレジットカード利用実績にはカウントされないが、nanacoギフト券を購入することで1%の還元を受けることができる。
3.おトクな方法だが、利用には高い壁が・・・
一見するとおトクな方法ではあるが、利用には問題がある。まず、nanacoギフトは1,000円の物しか用意されていない。最もnanacoが活躍する、自動車税や住民税などの高額の支払いの場合には何十枚ものnanacoギフトを購入し、1枚ずつnanacoに登録するという大変な手間がかかる。また、注文から払込票の到着、支払いからギフトIDの到着までにそれぞれタイムラグが生じる。いつでもどこでも便利にクレジットチャージ、というわけにはいかない。
4.JACCSカード会員以外にもチャンスあり!
ベネフィット・ステーションはJACCSカードの付帯サービスだけでなく、企業や官公庁の福利厚生サービスとしても提供されている。それらの組織に所属していなくても、株主優待を利用することでベネフィット・ステーションを活用することが可能だ。具体的には、ベネフィット・ワン(2412)、毎日コムネット(8908)の株主優待がベネフィット・ステーションの利用権を付与してくれる。自分自身の福利厚生サービスの一環として利用しても面白いだろう。
今回はカード付帯の福利厚生サービスを利用しておトクにnanacoにチャージする方法を紹介した。Amazonギフト券なども取り扱っているので、利用してもいいだろう。ベネフィット・ステーション、クラブオフ、ライフサポート倶楽部が福利厚生を担う三大会社だが、クラブオフはリロ・ホールディング(8876)、マクニカ・富士エレホールディングス(3132)、アドバンスクリエイト(8798)、ライフサポート倶楽部はリゾートソリューション(5261)の株主優待で利用できることを紹介しておく。