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繁忙期のゴールデンウィークやお盆でも特典航空券でおトクに旅行する方法とは?

マイルは貯めるより使う方が難しい ─ これはマイラー生活を続けている筆者の実感である。せっせと貯めたマイルの期限が近づき、特典航空券が取得出来ずに、電子マネーなど、他のアイテムに交換した経験のある方も多いのではなかろうか?

航空会社では、特典航空券以外にも多くのアイテムを提供しているが、これらは「発行済のマイルを安いコストで回収する手段」である事が多い。航空会社では発行済マイルは「負債」にあたる。その負債を出来るだけ安いコストで回収しようとするのは当然と言える。

常識的に考えて、航空券の価格が高くなる年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの時期には特典航空券が取りにくくなる。航空会社によっては、これらの時期に「ブラックアウト期間」を設けている会社も多い。

今回は、筆者の実体験を元に「GW期間の特典航空券」に関してコラムを執筆してみた。筆者は今年のゴールデンウィークに、ウズベキスタンの首都タシュケントまでの特典航空券を取得した。タシュケントまでは、成田からはウズベキスタン航空が直行便を運航しているが、その他の代表的なルートとして、ソウル経由がある。

今回は、ANAマイルを使用して、スターアライアンス加盟グループのアシアナ航空の特典航空券を取得した。ソウル⇔タシュケントは、週2便しか運航しておらず、往路:ソウル(2015/5/1)⇒タシュケント(同日)、復路:タシュケント(2015/5/5)⇒ソウル(2015/5/6)と言う、まさに日本のゴールデンウィークの真っ只中の予約となった。

もうお気づきだろうが、日本のGWにあたる期間であっても韓国発着の第三国までの航空券は繁忙期とはならない事を利用した予約だ。

ちなみに、今回の全行程は下記の通りだ。

2015/4/28夜 羽田⇒関空(ANA)
2015/4/29夜 関空⇒金浦(アシアナ)
2015/5/1夜 仁川⇒タシュケント(アシアナ)
2015/5/5夜 タシュケント⇒仁川(6日朝着)(アシアナ)
2015/5/7朝 仁川⇒成田(アシアナ)

実は上記全ての行程をスターアライアンスの一連の航空券として発券した。2015/4/11のルール改正以前に発券したので、一人あたりの必要マイル数は43,000マイル(エコノミークラス)。

今回の旅行では、大阪(1泊)⇒ソウル(2泊)⇒ウズベキスタン(4泊)⇒ソウル(1泊)し、それぞれの滞在地で観光を楽しんだ。

スターアライアンスの特典航空券のルールでは「最終目的地以外の乗継地点において、往復どちらかで1回のみストップオーバー(24時間以上の滞在)可能」となっている。

今回の筆者の行程では、関空での乗継時間は約22時間、帰路のソウルでの乗継時間は約23時間となり、双方で立派に滞在し、観光もしているのだが、航空券的には「乗継」扱いとなり、ストップオーバーにはならない。往路のソウルのみがストップオーバーとなる。

日本⇔ソウル間は便数も多く、早い時期であれば特典航空券が取得できるケースも多い。今回、筆者は2014年12月に予約を入れる事により、上記の通りの発券が可能となった。行きを関空経由にしたのは、東京⇒ソウルの空席がなかったわけではなく「同じマイル数ならば、ついでに関西も旅行しよう」という動機によるものである。

特典航空券に関しては、やはり早めに予約を入れる事が何よりだが、ルールを熟知し、少し工夫をすることにより、使用マイルの価値を高める使い方が出来る事を記しておきたい。

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diegosuarez

これまでに、南極を除く世界6大陸、40か国以上を訪問。マイルは旅を快適にする手段と心得、国内線や近距離の国際線はチケットを購入しマイルを貯め、長距離ビジネスクラスの特典航空券取得を目標としています。JAL、ANAのマイルを効率的に貯めるためには、クレジットカードの会費など、ある程度の出費は厭いません。年間、旅にかける費用はかなりの額になるので、それらのコストは旅の費用の一部と考えています。海外旅行の際は、航空会社、使用機材に至るまでこだわる、航空マニアでもあります。

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