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ドコモがPontaと連携? ポイント三国時代からポイント戦国時代へ

2015年5月12日

2015年5月12日(火)の日経新聞電子版に、「ドコモ、「ポンタ」と連携 5400万人にカード」という記事が掲載されている。ドコモやロイヤリティ マーケティングに問い合わせても、「当社が発表したものではありません」と言われるだけだろう。今回は、ポイ探として今回の提携について考えてみたい。

記事では、ドコモとPontaが連携し、2015年12月からドコモポイントをPonta加盟店で利用できるようになり、Pontaポイントとドコモポイントの相互交換も開始されるというものだ。記事を見る限りではドコモデザインのPontaカードではなく、Pontaカードとは別の共通ポイントカードとなるようだ。

ドコモポイントは今後「dポイント」へと名称が変更となり、DCMXは「dカード」となることを考えると、「dポイントカード」となるのだろうか。

auがau WALLETカードを発行、ケータイ利用やau WALLETカード利用で貯めたポイントを再度au WALLETカードにチャージ可能となり、ポイントを使いやすいように変更。ソフトバンクがソフトバンクポイントを廃止後、貯まるポイントをTポイントに切り替えた。ソフトバンクは貯まるポイント自体を使い勝手の良いポイントに変更したということだ。どちらも、閉じたポイントから開いたポイントに切り替えた形となる。ドコモもポイントの使いやすさを考えてくるはずで、どのような対策を行っていくかは気になっていた。

もし、共通ポイントと提携するのであればPontaポイントしかない。理由は、以前よりPontaとJALは提携しており、2015年4月以降はさらにJMBローソンPontaカードVisa利用者以外でもマイルとPontaポイントが相互交換できるようになっている。また、ドコモとJALも2014年4月からドコモポイントとJALのマイルが相互交換できるようになっている。提携するとなると、JAL陣営のPontaポイントとなるはずだ。

最新のポイント交換マップは以下のようになる。マップを見る限り、提携による他社への影響はないだろう。このことを考えてもドコモが提携するとなるとPontaとなることがわかる。

ドコモがPontaと連携? ポイント三国時代からポイント戦国時代へ共通ポイント、オンラインショッピングモールのポイント、ケータイ電話のポイントをそれぞれ確認すると以下のようになる。

楽天スーパーポイント vs Tポイント vs Pontaポイントのポイント三国時代から、さらにケータイ電話のポイントが参入となり、ポイントの戦国時代へと突入する。今年は加盟店の寝返りにも注目したい(ドコモの共通ポイントカードがローソンで使えるようになる時は、共通ポイントカードが選択式になる時を参照)。

Amazon LM+リクルート 楽天 CCC+Yahoo!+SB KDDI ドコモ
共通ポイント Pontaカード Rポイントカード Tカード dポイントカード(?)
クレジットカード Amazon MasterCard クラシック、Amazon MasterCard ゴールド リクルートカードプラス、リクルートカード、Ponta Premium Plus、JMBローソンPontaカードVisa等 楽天カード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード Yahoo! JAPAN JCBカード、ファミマTカード、マジカルクラブTカードJCB等 au WALLETクレジットカード DCMX、DCMX GOLD
オンラインショッピングモール Amazon ポンパレモール 楽天市場 Yahoo!ショッピング auショッピングモール dショッピング
ケータイ 楽天モバイル ソフトバンクモバイル、ワイモバイル au ドコモ
電子マネー 楽天Edy Tマネー、ソフトバンクカード au WALLETカード iD
チェックイン ポンタイム 楽天チェック ショッぷらっと
提携航空会社 JAL JAL ANA ANA JAL

 

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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